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続・小中学校のSGDs授業で社員が講師を務めました

地域活動

2023年5月19日

薬樹は、健康理念「健康な人、健康な社会、健康な地球」=「健康さんじゅうまる」を掲げ、その行動指針であり目標でもある「SDGs」の達成に向けて日々邁進しています。
SDGsにつき「総合的な学習の時間」にテーマとして取り上げる小・中学校から、当社の取り組みについて詳細を聞きたいとの依頼が増えていることは既にお伝えしましたが、続報として山形市立滝山小学校6年生のSDGsオンライン授業(昨年に続いて2回目の依頼)についてご紹介いたします。

■テーマ
SDGs目標10 「人や国の不平等をなくそう」

■授業依頼についての児童のメッセージ
「僕たちは、SDGs10の取り組みについて調べる中でいろいろな企業のHPを見ましたが、『障害者雇用率3%』と、数で書かれていることや、『できないことに着目するのではなく、個々の“できること”をどうやって伸ばすかということに注力し、自立して生きる力を養うことを目標に日々取り組んでいる』と書いてあったので興味をもち、ぜひお話をお聞きしたいと思いました。」

■セミナー日
2023年2月10日(金) 10:00~11:00 「総合的な学習の時間」

■講師
薬樹㈱ 照井敬子。SDGsの推進を担当しています。

■授業でお話した内容
①薬樹の紹介
・「人」「社会」「地球」の健康を包括的に捉えた「健康さんじゅうまる」をコンセプトとして事業に取り組む
・SDGsは健康さんじゅうまる実現のための具体的な課題と捉えている
・「健康さんじゅうまる」発案の素はフェアトレードの考え方
・人と国の不平等をなくすためのキーワード@薬樹
多様性:違いを楽しむ(障害者雇用推進)
フェアトレード:公正な取引、経済の仕組み
アマゾンの森林伐採の事例を通じて、問題が私たちの暮らしと繋がっていることを知ろう!

②薬樹ウィルの紹介
・障害とは何か
薬樹ウィルでは、「障害」は自分と他者の境目であり、私たちの心や社会の仕組みのにあると考えている。「障害」の意味を真摯に考え続けるため、対話が可能な場では「害」を漢字で使うようにしている。
・できないって決めつけない
外からの情報を、インプットしたり、アウトプットする方法(認知特性)は人それぞれ。同じことを見たり聞いたりした際、他の人が自分と同じ方法で理解するわけではない。人には生まれ持っての、思考や理解、表現にやりやすい方法がある。練習回数を増やしたり、「言葉」ではなく図表や映像を用いるなど、手段を工夫することで大抵のことはできるようになる。
・得意なことを伸ばす
得意を伸ばす、ということは、好きなことだけやればいい、とか苦手は苦手のままでいい、ということではない。最初から苦手なことにだけ注目するのではなく、苦手なところ、得意なところの両方をコーチが客観的に見てあげて、苦手なところは色んな方法を試しながら覚えていく。得意なところって、実は自分では気づいていないこともあって、それをコーチが「こんなところがとても良くできているよ」と、具体的に伝えてあげることで本人の自信になり、もっと上手くなりたい、他のことにもチャレンジしたい、と思ってくれたりする。
また、苦手にだけに目を向けているより、人によって違う“得意なこと”をパズルのように組み合わせながら、みんながやりたいことを実現できる社会のほうが、「みんなが暮らしやすい社会」だと思う。人それぞれに得意や苦手があるから、仲間と力を合わせることができる。

■担任の先生からのコメント
薬樹ウィルさんで様々な取り組みが行われていることにも驚きましたが、何よりも、その根幹が揺るがないからこそ枝を広げていけるのだと強く感じさせられました。

■児童の感想文(抜粋)
特に、薬樹ウィルの「障害」に対する考え方、「得意なことで社会をつくる」という考え方に共感してくれた児童が多くいました。また、世界で起きている問題は、私たちの暮らしに密接に関わっていることが印象に残ったようで、彼らなりに様々な課題をジブンゴトにするきっかけになったと思わます。

以下、寄せられた感想文より抜粋

・不平等が起こることは、知らない人の思い込みの考えが多くの人に伝わることも原因だと思うので、詳しく知ってから自分の考えを人に伝えること、相手を尊重することが大事だと思った。
・不平等をなくすには、相手に興味を持ったり、自分事として考えることが大切だと思った。その理由は、相手に興味を持たないと「あの人は障害があるからできないね」などと勝手な思い込みができるし、他人事でいると自分のちょっとした行動で誰かに苦しい思いをさせてしまうかもしれないから。

・「障害者」という文字でも、ひらがなや漢字にすることで受け取る意味も違ってくるので、薬樹ウィルでは「害」と漢字にすることに対して深い意味が込められていることにびっくりした。
・「害」と漢字にする理由に納得したので、自分も漢字で書くようにした。
・「障害者はふつうのことしかできない」と勝手に思い込むと、他の人と協力しなくなってしまうと思うので、思い込みや決めつけをしないことが大切だと思った。
・相手のことを知ることが大切という話のところで、相手のことを知ることでコミュニケーションを取ることができたり、気づかうことができると思うので、学校生活でも相手のことを知れたらいいなと思った。
・これまでニュースなどで大変な出来事をみたら「自分には関係ない」と思っていたが、これからは「なぜそんなことが起ったのだろう」と考えるようにしたい。

 

 

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