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薬剤師コラム:【HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)や小学生~高校生相当年齢の予防接種について】

コラム

2022年5月24日

小学生~高校生相当年齢相当年齢の予防接種」について、当社・薬剤師から情報をお届けいたします。

ゴールデンウィークも終わり、さわやかな季節となりました。
予防接種を、気候や体調が落ち着いているこの時期に受ける方も多いと思います。小学生から高校生相当年齢では、乳幼児接種からの追加接種やHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)のように適応年齢になるものがあります。また、乳幼児では定期接種でしたが、小学生以上では追加接種は任意となるワクチンもあります。

【予防接種(小学校高学年~高校生相当年齢対象)】

二種混合(DT)ワクチン:11〜12歳に定期接種
 (百日せきの抗体が低下で三種混合ワクチン(任意接種)に変更可能)

日本脳炎ワクチン:9~12歳で追加接種(定期接種)

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン):小学6年生~高校1年生相当の女子(定期接種)
 令和4年度に14歳 ~16歳になる女子も接種機会提供

・予防接種の費用負担
費用負担は下記となります。
定期接種:無料 任意接種:有料

 
■HPVワクチンとは

HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が接種後に特異的に見られたことから平成25(2013)年6月から、積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、原則、令和4年4月から、他の定期接種と同様に、個別の勧奨を行うこととなりました。漫画家の鈴ノ木ユウ作『コウノドリ』の「13巻40話・14巻41話」には「子宮頸がん」のエピソードが取り上げられています。接種対象年齢の方や保護者の皆さんも「じぶんのこと」として捉えるきっかけにしてみませんか?

■HPVは男性もかかる病気の原因に

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、男性もかかる病気(中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなど)の原因になります。HPVワクチンのうちガーダシル(4価)は、9歳以上の男性にも適応となりましたが、男性の場合は年齢にかかわらず全額自費となります(全3回で計5~6万円)

■任意の予防接種例

MR(麻しん風しん混合)ワクチン:妊娠中に風しんにかかると先天性風しん症候群(CRS)早期の接種をお勧めいたします。

B型肝炎ワクチン:1歳までに接種しなかった場合は早期接種をお勧めします。
(特に、コンタクトスポーツの選手、家族やパートナーがB型肝炎キャリアの場合は推奨)

髄膜炎菌ワクチン:10代後半で1回 米国や英国、オーストラリアへの留学(特に入寮する場合)や、国内でも高校や大学で運動部などで寮生活をする場合は、感染リスクが高くなるためお勧めします。

【参考資料】
・厚生労働省:HPVワクチンに関する情報提供資材

 

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