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薬剤師コラム:【緊急避妊薬(アフターピル)について ~避妊の失敗・デートレイプ、どう対処する?~ 】

コラム

2022年5月23日

4月は若年層の性暴力被害予防月間となっています。
当社・薬剤師から緊急避妊薬(アフターピル)について情報をお届けいたします。

緊急避妊薬とは?

避妊の失敗、性暴力などによる「予期しない妊娠を防ぐ」ために、性交後72時間以内に服用する薬です。排卵を抑えたり遅らせたりする作用があり、避妊効果は約80%です。妊娠が確立している場合には効果がないため、緊急避妊薬を使う際は妊娠していないことを確認する必要があります。

どこで入手できるの?

緊急避妊薬は、医療機関が発行する「処方せん」が必要な薬です。近くの病院や産婦人科をできるだけ早く受診して薬を処方してもらいましょう。対応する医療機関は、厚労省のウェブサイト(緊急避妊に係る取組について|厚生労働省)で都道府県ごとに検索できます。医療機関が近くにない場合は、オンライン診療(ビデオ通話など)での受診も可能です。日曜・祝日が休みの医療機関、薬を常備していない薬局もあるので、必ず事前に連絡してから出かけましょう(緊急避妊薬の調剤が可能な薬剤師及び薬局の一覧(令和4年3月31日現在))。
尚、薬樹薬局では約20店舗に緊急避妊薬を常備しております。お困りの際には、是非ご相談ください。

薬は、いつ飲めばよいの?

性交後72時間以内に1錠(ノボノルゲストレル1.5mg)飲んでください。早く飲んだ方が効果的です。

薬を飲んだら避妊しなくてもいいの?

緊急避妊薬は、一回限りの「緊急対応」です。次に月経が来るまでは性交しない、低用量ピルを始めるなど確実な避妊が必要です。

薬を飲んだ後はどうすればいいの?

緊急避妊薬が本当に効いたかどうかは、服用後すぐにはわかりません。薬の副作用である不正性器出血や妊娠初期の出血は、通常の月経と区別がつかないことがあります。避妊の効果を確かめるには、約3週間後の受診、妊娠検査薬での確認が必要です。尚、性感染症が心配な場合は、早めに受診しましょう。

さいごに

【4月】若年層の性暴力被害予防月間
性暴力の悩みはひとりでかかえ込まないで、ためらわずに相談しましょう。
・被害者のためのワンストップ支援センター #8891
・性犯罪被害相談 #8103
・性暴力に関するSNS相談 Cure Time(キュアタイム)

ご参考)
内閣府 性暴力に関するSNS相談支援促進調査研究事業 Cure Time(キュアタイム)

緊急避妊に係る取組について|厚生労働省

緊急避妊薬の調剤が可能な薬剤師及び薬局の一覧(令和4年3月31日現在)

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