社員紹介

「在宅難民」をなくしたい!

薬剤師 白熊 怜史SATOSHI SHIRAKUMA

薬剤師が薬局の外に出向くことで
「在宅難民」をなくしたい。

入社後、最初に配属されたのは薬樹の中で在宅医療に一番取り組んでいる訪問薬樹薬局でした。現在は薬樹のほとんどの店舗で在宅医療に取り組んでいますが、当時は薬局による在宅医療自体が今ほど認知されていない時代でした。

入社1年目の前半は、店舗で外来の患者さまの対応。そして後半から“在宅”デビューでした。当初は外来の延長の仕事という意識だったのですが、2年目の終わりにターニングポイントとなる出来事がありました。担当の患者さまのひとりが脳梗塞で倒れ、退院後に入所したグループホームへ久しぶりにお薬をお持ちしたところ、その方が「こんな俺のために来てくれてありがとう」と涙を流したのです。僕が行くだけでも喜んでくれる人がいる…そのことを自覚してからは、医師やケアマネジャーなどとの多職種連携をより勉強し、自分を頼りにしてくれる患者さまのためにもっと役立てるように、と考えるようになりました。

現在は所属店舗を拠点とし、近隣19店舗の在宅医療の支援などを中心に業務を行っています。在宅を直接担当するほか、地域住民や多職種、そして学生などに向けて、講演会を通じて在宅医療のことを伝える機会も増えていますね。

「在宅難民」。これは造語で、在宅サービスを必要としているのに、サービスに繋がっていない方や求める在宅生活を送れていない方と定義しています。在宅医療を望むすべての方が、可能な限りいきいき過ごせる地域をつくるのが、僕たちのチームのビジョンです。まだまだ薬局の在宅サービス自体を知らない方が大勢いますので、まずは魅力を伝えられるように啓発活動を頑張りたいです。

薬樹は未病から在宅までのどのステージの方も支えていける薬局だと思います。その中で在宅に移行させない取り組みも行っていますが、もし在宅医療が必要になったときには、継続的に支援できる環境をしっかり整えていきたいと考えています。

薬剤師 白熊 怜史

患者さまやご家族に「ありがとう」と 言われたとき、“在宅”のやりがいを感じますね。

薬剤師 白熊 怜史

薬学部卒業後、多くの患者さまと接することができる薬局が理想の職場と考え、薬樹に入社。

その後は在宅医療に関わり続けて、現在に至る。なお中学生の頃から卓球を続けており、
現在も社内の同好会のほか、いくつかのクラブを掛け持ちして、休日はもっぱら趣味の卓球を楽しんでいるとのこと。

わたしの働き方

「看取り難民」の課題について知ってほしい

どの医療サービスにも繋がっておらず、誰にも看取られず亡くなってしまう“看取り難民“という言葉が元々ありますが、その数は年々増えています。高齢者を中心に2030年には全国で47万人になるという予想です。人口の多い首都圏に展開する薬樹としても、目をそらすことができない課題だと思っています。この課題について世の中の認知度は低いので、まずは知ってもらうための活動をしていきたいですね。

一人ひとりの孤独感をなくしていく

“在宅医療”の仕事を続けていてわかったことですが、在宅医療を受けている方は孤独を感じている人が多いです。配偶者に先立たれ「生きていても面白くない、つまらない」や、「寂しい」という声を聞くこともあります。そうした理想と現実のギャップに苦しんでいる方の心の苦しみを和らげることも、“在宅医療”の大切な仕事の一つです。地域のなかでいきいきと過ごしていただくため、多くの患者さまの孤独感をなくすことにチャレンジしていきたいです。

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